FP技能検定教本2級〈2分冊〉金融資産運用
金融財政事情研究会

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発売日: 2006-06-02
発売元: きんざい
« 2007年04月16日 | Top | 2007年04月19日 »


ファイナンス理論からみた7つのパズル
Mクリッツマンは資産運用の実務の世界に身をおきながら、これまでアカデミックな業績を数々発表をして来た極めて優れたアナリスト、ファンドマネージャーである。
この本は、ファイナンス理論における6つの不可思議、パズルを、一つ一つ丁寧に解読したものである。たとえば、第3章の「長い期間にわたり投資をすることは本当にリスクを減らすのか(時間分散)?」とか、第4章の「期待リターンはなぜ予想できないのか?」は彼の長いファンドマネージャーとしての経験を、世に良くある経験則からの説明でなく、ファイナンスの理論からの深い洞察を交えて考察している。
また、第6章の「オプション評価で期待リターンは無関係!」のように、やさしい四則演算のみで、ブラック=ショールズモデルの本質をつく説明であり、彼の面目躍如を示す箇所でもある。
第1章の「Siegelのパラドックス」にみられるように、この本では、高度な数学や確率論を知らないと良く理解できないとおもわれたファイナンスの多くの問題を、資産運用の身近な問題をとおしてわからせている。
これまでファイナンスや金融工学が分かったと思っている人も、また実務の世界で理論なんて、とおもっているすべての人が、読むべき、Mustの本である。
なお、第7章の、時間価値やリスクについての算数を用いた説明も秀逸である。これだけでもこの本を読むべき(買うべき)価値があるし、本の最後の用語集も便利である。
邦訳のタイトルは「資産運用の常識・非常識」であって、これだけみると、なにかハウツー本のような印象を与えるのが残念。原著の題名は「ファイナンスのパズル:実務の6つの問題とその解決策」とあり、ファイナンス理論の本質を直感的に、実務の問題にてらして、しかし、まったく難しい数学を使わずに、中学生レベルの算数で説明している。
なお、訳者の坂口雄作さんは、クリッツマンと同様なキャリアを日本でつんできた、実務と学会の両方で活躍している人であり、この本の訳者としてまさに適役である。
金融は幻想的で優雅。
レビューのタイトルはこの本の最終章の書き出しです。確かに読んでいるうちに味わう、理論的に説明されながらも幻惑され見とれてしまうような感覚をうまく表していると思います。
他人様のレビューに口をはさむのも少々はばかられるのですが、俗説の誤りを正すという趣旨ではなく、常識と思われていること、一見非常識に見えること、それぞれが理論的な根拠をもって示されています。前提の置き方によってどちらも正しいというオチになっている章が多かったようですが。
経済書を読んでいても数式はついつい飛ばして読んでしまう私ですが、この本の議論にはついてゆけました。これまで避けて通っていたブラック・ショールズも、初めてきちんと理解できました。基礎的な証券論をやった方なら統計数学の達人でなくても大丈夫です。金融に詳しくない理系の方が読むと、また違った感想になるのでしょうね。
超硬派な正統派
分かりやすい題名から受ける印象とは異なり、非常に論理的な投資本である。
要所要所の説明には統計数式が使われ 一見 難解に見えるが、読んでいくと それほど高度な知識を求められている訳ではない。
取っ付き難さを越え じっくりと読み込んでいくと、投資世界にまかり通る非常識に対して理知的な反論が浮かび上がってくる。
流布されている俗説の何処が間違っているのか。そして、投資をどう捉えるべきなのか。
読後には これまでとは違った視点が得られるのではないだろうか。
蒙昧とした入門書に物足りない向きには是非お勧めしたい知的娯楽である。

金融投資の私の25年間の実績をレポートします。 現在の株式、外貨運用も報告します。